以前、ボドゲ会で遊んだのをボドゲカフェで見つけてプレイ。シンプルなルールながらも短い時間で盛り上がることができる楽しい小箱ゲームでした。

【概要】
『だるまあつめ』は、プレイヤーはだるまのコレクターとなり、たくさんのだるまを集めることを目指します。
カードを引くのを「止めるか」「続けるか」という単純なルールながら、ハラハラドキドキの展開が楽しめるゲームです。
【ゲームのルール】
自分の手番が来たら、山札からカードを1枚ずつ引いていきます。カードには1から10までの数字が書かれただるまが描かれています。
引いたカードの数字が、その手番中にまだ引いていない数字であれば、そのカードを自分の前に「予約」として表向きに置いておきます。
例えば、「1」「3」「5」と引いた場合は、全て異なる数字なのでセーフ。どんどん予約を増やしていけます。
しかし、その手番中にすでに予約されている数字と同じ数字のカードを引いてしまったら「バースト(没収)」発生。
手番は強制的に終了し、引いたカードも全て没収され、捨て札となります。
無事にバーストせずに手番を終えることができれば、次の自分の手番開始時に、手元に予約されただるまカードを全て裏向きにして自分の得点として「利確」できます。
山札のカードが全てなくなったらゲーム終了です。各プレイヤーは「利確」して裏向きにしているカードに書かれた数字を計算、その合計点が最も高いプレイヤーが勝者となります。
特記事項:他のプレイヤーからの予約を奪える(そして奪われる)
自分がカードを引いた際、もしその数字のカードを他のプレイヤーが「予約」していた場合、そのプレイヤーが予約している同じ数字のカードを全て奪うことができます。
例えば、相手が「8」のカードを予約している状態で、自分が「8」を引いたら、予約されている8をそっくり奪って自分の予約に加えることができます。もちろん、この状況は相手にも発生。せっかく予約した点数の高いだるまを全て奪われる状況が発生します。
ただし、注意が必要です。奪ったカードも自分の予約の一部となるため、もしその後に同じ数字(この例だと「8」)を引いてしまうと、自分が元々引いていたカードだけでなく、奪ってきたカードも含めて全てバースト(没収)となってしまいます!
【このゲームのいいところ】
インストしやすく覚えやすいシンプルなルール:
色とりどりのだるまと数字が書かれているだけ。言語依存が全くないので、すぐにルールを理解して楽しめます。
絶妙なチキンレース:
- 「もう1枚引けるか?」
- 「いや、ここで止めておくべきか?」
という判断が常に求められます。バースト承知で相手の高得点を奪っていくか、堅実に利確するかの駆け引きがたまりません。まさに運と度胸を秤にかけたチキンレースです。
奪う/奪われるのインタラクション:
相手の予約カードを奪えた時の快感、逆に奪われた時の悔しさは、
「引くな!」とか「引け(バーストしろ)!」と念を送る(あるいは直接的に声を出す)形で現れます。
他プレイヤーの手番中の方が逆に盛り上がるという珍しい状況が多々発生します。
カウンティングの難しさ
バーストしたカードや利確したカードは全て裏向きで処理されるため、どの数字がどれくらい残っているか正確に把握するのが難しくなっています。
これら裏向きのカードはゲーム中に確認できないため、最後の最後まで勝敗が読めないドキドキ感につながっています。(とはいえ、どのカードがどのぐらい入っているかは事前に説明するべきでしょう)
【このゲームの少し気になるところ】
シャッフル:
ゲーム終了時、どうしてもカードの偏りが生じやすいです。続けてプレイする場合は、入念なシャッフルが必要になります。
スリーブ:
カードが正方形という少し特殊な形状のため、対応するスリーブが限られます。また、スリーブに入れると元々ピッタリサイズの箱に収納できなくなります。
【まとめ】
『だるまあつめ』は、ルールが簡単でワイワイ盛り上がれる良作です。子供から大人まで、ボードゲーム初心者の方がいる場でも気兼ねなく遊べるのがポイント。
運の要素は強いですが、どこまでリスクを取るかという判断力と、「もう一枚いけるはず!」という度胸が試される熱いチキンレースが楽しめます。
2人プレイでも十分楽しめますし、4人以上になると「自分の予約カードが全部奪われた!」なんてドラマも度々発生。
プレイ時間も15~20分程度と短いので、ゲーム会の最初に場を温めるスターターや、ちょっとした空き時間のアイスブレイクにも最適でした。