概要

好みはapacheではありますが、セットアップしたばかりのUbuntuサーバの性能を鑑みてnginxを入れていきます。

さっくりとした手順

  1. インストールに必要なパッケージを入れます。
  2. nginxのリポジトリーを追加します。
  3. インストールを行います。
  4. 基本的な設定を行います。

必要なパッケージの導入とリポジトリー追加

  • 必要なパッケージの導入
sudo aptitude install curl gnupg2 ca-certificates lsb-release
  • リポジトリ追加
echo "deb http://nginx.org/packages/ubuntu/ $(lsb_release -cs) nginx" | sudo tee /etc/apt/sources.list.d/nginx.list
curl -fsSL https://nginx.org/keys/nginx_signing.key | sudo apt-key add -

nginxインストール

  • パッケージのアップデート
sudo aptitude update
  • nginxインストール
sudo aptitude install nginx
  • インストール確認
nginx -v

nginx version: nginx/1.26.2を確認します。(2024/10/25現在)

  • サービス起動
sudo systemctl start nginx.service
  • サービス起動確認
systemtl status nginx.service

active(running)を確認します。

初期設定(オプション)

ここからは筆者の好みの問題です。

オプション:nginxの実行をwww-dataに変更する

  • ファイルバックアップ
sudo cp -pi /etc/nginx/nginx.conf /path/to/backup/directory/nginx.conf.$(date +%Y%m%d)

任意のバックアップディレクトリを指定します。

  • ファイルバックアップ確認
diff -u /path/to/backup/directory/nginx.conf.$(date +%Y%m%d) /etc/nginx/nginx.conf

差分がなければバックアップは成功です。

  • ファイル書き換え
sudo sed -i 's/user  nginx;/user  www-data;/g' /etc/nginx/nginx.conf
  • ファイル書き換え確認
diff -u /path/to/backup/directory/nginx.conf.$(date +%Y%m%d) /etc/nginx/nginx.conf

以下の差分を確認します。

-user  nginx;
+user  www-data;
  • サービス再起動
sudo systemctl restart nginx.service
  • サービス再起動確認
systemctl status nginx.service

active(running)`を確認します。

オプション:Web格納ディレクトリを作成する

  • web格納ディレクトリを作成
sudo mkdir -p /home/www-data
sudo chown -R www-data:www-data /home/www-data
sudo chmod -R 755 /home/www-data

オプション:passwdファイルの書き換え

※システム全体のアカウントを制御する重要なファイルです。取り扱いは慎重に行ってください。※

  • バックアップ作成
sudo cp -pi /etc/passwd /path/to/backup/directory/passwd.$(date +%Y%m%d)

任意のバックアップディレクトリを指定します。

  • バックアップ作成確認
diff -u /path/to/backup/directory/passwd.$(date +%Y%m%d) /etc/passwd

エラーがなければバックアップは成功です。

  • ファイル書き換え
sudo sed -i 's|/var/www|/home/www-data|' /etc/passwd
  • 書き換え確認
diff -u /path/to/backup/directory/passwd.$(date +%Y%m%d) /etc/passwd

以下の差分を確認します。

-www-data:x:33:33:www-data:/var/www:/usr/sbin/nologin
+www-data:x:33:33:www-data:/home/www-data:/usr/sbin/nologin

差分がこの2つだけであることを確認できたら設定完了です。

備考

この手順ではnginxのバーチャルサイトまではサポートしていないので、後述します。