Webサイトや写真で「ミナックシアターの特異性」は予習してきたつもりでしたが、やはり、見ると聞くでは大違い。
本気で、切り立った崖に作られた屋外劇場でした。曰く、「この風景にはシェイクスピアの『テンペスト』が似合うに違いない」と、ロウェナ・ケイド女史が50年かけて、言葉通りの意味で「手作業で」作り上げたその光景は、ただただ尊いものがあります。
この青空と海がバックグラウンドでは、生半可な演技はかき消されてしまうでしょう。
折しも、地元の少年団による劇が上演されていました。
大自然が風景なのですから、文字通り「溶けこんで」いるようでした。上演中でなければ舞台や楽屋などを見られたのですが、そこはまた次の機会といったところ。
そうして、劇場を後にして隣接されている海水浴場を眺めます。英国というと「どんよりとした雲に、薄寒い空気」がイメージされますが、コーンウォールは例外の一つ。
ゴムボートの影が映るようなクリアな海でした。
「面白いな」と思ったのは、パラソルを使うのではなく、テントを持ち込んでいたこと。そこで日本の海水浴場との違和感に思い当たりました。ここには「海の家」がありません。
そうして、ペンザンスに戻ることにしました。
次のエントリーでは、午後のセント・マイケルズ・マウントの風景をご紹介です。
2件のピンバック