寝台列車の中でとても贅沢な時を過ごし――

朝6時頃に軽快なノックの音が聞こえました。ドアを開けると「朝食だ」と乗務員のおばさまが持ってきてくれたのです。おばさまは入ってくるなり

「とても素晴らしい天気なのに、どうして窓を開けないの? あ、開け方がわからないのね。ちょっと待ってなさい」

と窓を開けてくれ……

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おばさまの言うとおり「素敵な陽光の下」で朝食を頂きました。こうやって食事が出てくる辺り、さすがは英国という感じです。

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そうして、寝台列車の旅は終わり。これからは自転車が「足」として活躍することになります。

まず、「一目惚れした」英国版のモン=サン・ミッシェル「セント・マイケルズ・マウント」に向かいます。

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引き潮になり始めた頃、馬に乗っている人たちを発見。城と馬が絵になるのは欧州の面目躍如です。

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セント・マイケルズ・マウントをバックに愛車を撮影。2009年10月から自転車は様々な進化を遂げました。

  • 泥除けとキャリアの再取り付け
  • ボトルケージとミラーの設置
  • フレーム備え付けの鍵
  • パニアバッグ
  • タイヤの新調
  • ディレイラーの再調整
  • ホイールのブレ取り

等々、改修をしてくれたリストア屋さんには感謝をしてもしきれません。

さておいて、軽い散歩の開始です。

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驚くほど真っ青な空の下、干潮で現れた「巡礼の道」を通ります。

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島に上陸はしましたが、ここの観光は最終日と決め、早々と対岸に戻り宿に向かうことにしました。

実は宿の予約をした際に「寝台列車で朝にペンザンスに到着するから、朝のうちにチェックインしても構わないか」と電話をして了解を得ていたのです。

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地図を頼りに宿(B&B:Bed and Breakfast, 寝室と朝食だけを提供する英国式の民宿)に到着すると「もう、あなたの部屋は準備してあるからチェックアウトまで好きに使っていいわ」言われて少し困惑。

とはいえ、荷物を置いてランズ・エンドに向かうのは嬉しい限り。シャワーを浴びて軽く着替えて、本格的なサイクリングが始まります。

次のエントリーでは、二度目のランズ・エンドの光景をご紹介です。