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redmineサーバのクラッシュとリビルド。

運用が始まったばかりの自室サーバのredmineに思わぬ冷や水がありました。

原因:操作ミスによるサーバクラッシュ

全く恥ずべき話ですが、redmineサーバに新たなシステムを導入しようとインストールスクリプトを叩いていたらmysqlが起動しなくなり、

更に、その原因となるファイルを削除したら親のシステムディレクトリを削除したという二重の詰み。

システムリビルド

こうなったらやることは一つ。「もう一度のサーバ構築」。

とても幸いだったことに、今までやっていたものは全て記録していました。

https://manualmaton.com/category/%e3%82%ac%e3%82%b8%e3%82%a7%e3%83%83%e3%83%88/pc/linux/redmine/

これを元に

  1. サーバインストール
  2. DNS設定
  3. redmineインストール
  4. プラグイン導入

と進めていき、

データ以外は復旧です。

このデータも「本当に残しておきたい」ものはローカルに保存していたので被害は抑えられました。

反省点

しかし、これは間違いなくインシデントとして報告すべきものでした。

  • 影響範囲のリサーチ不足
  • ミスを修正時に切り戻しポイントを作っていなかった
  • そもそもバックアッププランが足りていなかった

と、根本的な誤りがありました。

これは手痛い授業料として、次につなげていきます。

redmineにPDFのサムネイルを表示させるプラグインを導入。

ボードゲームのルールやスコアシート参照のため、PDFを用いる機会は多いもの。

そこで、redmineに導入してみました。

導入

aptitude install build-essential libmagic-dev ghostscript
# これが入っていないとインストールできませんでした
cd /var/lib/redmine/plugins
#redmineが導入されているディレクトリ
git clone https://github.com/nanego/redmine_preview_pdf.git redmine_preview_pdf
chown -R www-data:www-data redmine_preview_pdf
bundle install
bundle exec rake redmine:plugins:migrate RAILS_ENV=production
systemctl restart apache2

導入後のテスト

redmineにログインし、任意のテキスト編集画面(markdown)で以下の様に入力しました。

attachement:hoge.pdf

うまく表示されず。

apacheのエラーログに以下を発見。

App 385988 stderr: convert-im6.q16: attempt to perform an operation not allowed by the security policy `PDF' @ error/constitute.c/IsCoderAuthorized/408.

このエラーを頼りに検索すると以下の記事を発見。

http://sstto.blog.shinobi.jp/%E7%94%BB%E5%83%8F%E5%87%A6%E7%90%86/imagemagick%E3%81%A7pdf%E5%A4%89%E6%8F%9B%E5%A4%B1%E6%95%97%E3%81%A8%E5%AF%BE%E5%BF%9C

ImageMagicの脆弱性対応のため、初期状態では無効化されているとか。

なので、この通りに対応します。

cd /etc/Image-Magic6
cp -pi policy.xml policy.xml.org

差分

以下の差分の通り編集。

   <policy domain="path" rights="none" pattern="@*"/>
   <!-- disable ghostscript format types -->
-  <policy domain="coder" rights="none" pattern="PS" />
+  <policy domain="coder" rights="read|write" pattern="PS" />
   <policy domain="coder" rights="none" pattern="PS2" />
   <policy domain="coder" rights="none" pattern="PS3" />
-  <policy domain="coder" rights="none" pattern="EPS" />
-  <policy domain="coder" rights="none" pattern="PDF" />
-  <policy domain="coder" rights="none" pattern="XPS" />
+  <policy domain="coder" rights="read|write" pattern="EPS" />
+  <policy domain="coder" rights="read|write" pattern="PDF" />
+  <policy domain="coder" rights="read|write" pattern="XPS" />

編集後

うまく表示されました。

この手のプラグインで機能を次々に改良できるのもredmineならではです。

redmineのログ閲覧プラグイン導入とローテーションの設定。

もはやインフラとなった自サーバのredmine。よりよい運用のために以下を施しました。

環境

  • OS: Ubuntu 20.04 (Linux Mint 20.3でも同様)
  • redmineバージョン:4.2.4

手順

※全て管理者権限で行います。

ログを参照するプラグインの導入

cd /var/lib/redmine/plugins
# 自環境のredmineのプラグインが格納されているディレクトリに読み替えてください
git clone https://github.com/haru/redmine_logs.git redmine_logs
chown -R www-data:www-data redmine_logs
systemctl restart apache2

導入後、redmineにログインし、管理をクリックすると「ログ」のカテゴリーが見られるようになります。

ログローテーションの実施

結構な容量があるので、ローテーションさせて肥大化を防ぎます。

redmineのログを/var/log 配下に移動(シンボリックリンク張り替え)
mkdir /var/log/redmine
chown www-data:www-data /var/log/redmine
cd /var/lib/redmine/log
mv *.log /var/log/redmine
cd ../
rmdir log
ln -s /var/log/redmine/ log
chown -R www-data:www-data log
ls -la log
# log -> /var/log/redmine/となっていることを確認
ローテーション
cd /etc/logrotate.d
vi redmine
設定ファイル内容
/var/lib/redmine/log/*.log {
        missingok
        notifempty
        copytruncate
        compress
}

ログローテート実行

logrotate -d redmine
# テストして問題ないことを確認
logrotate -f redmine
# 強制的にローテーションさせる

ローテーション後の挙動

  1. redmineに管理者権限でログイン
  2. 管理>ログに移動
  3. 画像のように以前のログが圧縮されていることを確認
  • /var/lib/redmine/log/production.log
  • /var/lib/redmine/log/production.log.1.gz

redmineプラグイン「clipboard_image_paste導入」。

redmine4.1以降から、チケット発行時にクリップボード上の画像を直接貼り付けられるようになりました。

ですが、knowlegebaseではそれが反映されないので別途プラグインを追加しました。

参考

手順

※全て管理者権限で行います。

ディレクトリ移動・配置

cd /var/lib/redmine/plugins
# 自分のredmineプラグインが配置されている場所に読み替えてください
git clone https://github.com/peclik/clipboard_image_paste.git clipboard_image_paste
# 4.x以降に対応したフォーク版です

権限変更・反映

chown -R www-data:www-data clipboard_image_paste
systemctl restart apache2

反映後の挙動

記事入力欄に以下のようなボタンが追加されるのでクリックします。

Ctrl + Vで貼り付け、OKをクリックします。(このとき、さらに細かい範囲を指定できます)

後はWikiの記述に従って該当の画像を貼り付けます。

これで、redmineプラグインのknowledgebaseでもスクリーンショットの貼り付けができるようになりました。

redmineプラグイン「redmine_knowlegebase」での添付できない問題への対処。

以下、解決したのでメモとなります。

環境

  • OS: Ubuntu 20.04 (Linux Mint 20.3でも同様)
  • redmineバージョン:4.2.4
  • Rubyバージョン:2.7.0
  • Railsバージョン:5.2.6.2
  • knowlegebaseのバージョン4.1.1

発生していた現象

  1. プラグインredmine_knowlegebaseをインストール後、設定を有効にする。
  2. ナレッジベースで任意の記事を登録/更新する。
  3. ファイルを添付し、保存する。
  4. 登録/更新した記事の「ファイル」タブで添付ファイルが表示されず。

この事象はかなり厄介でした。各種ナレッジにファイルを添付したいことは多々あり、回避策としてredmineの「ファイル」機能のリンクを張るのも迂遠だったからです。

糸口

そんな中で以下の記事を発見。

https://github.com/alexbevi/redmine_knowledgebase/issues/351

I am using Redmine 3.4.4 and knowledgebase 3.3.1. Perhaps, the "knowledgebase" plugin /plugins/redmine_knowledgebase/app/views/attachments/_links.html.erb works until Redmine 3.3, but since Redmine 3.4 the specification has changed, so _links.html.erb Does not it work as an attached file processing? I thought, and deleted or moved _links.html.erb on the plugin side, it worked.

要約すると

  • Redmine 3.3→3.4以降で添付ファイルの仕様が変わった。
  • /redmine格納ディレクトリ/plugins/redmine_knowledgebase/app/views/attachments/_links.html.erb の添付ファイル処理がうまくいかない。
  • _links.html.erb を移動/削除すれば動いた。

解決

手順

全て管理者権限で実行します。

SSHログイン&ディレクトリ移動

cd /var/lib/redmine/plugins
#redmineのプラグインが格納されているディレクトリに読み替えてください
cd redmine_knowledgebase/app/views/attachments/

該当ファイル退避&設定反映

mv _links.html.erb ../_links.html.erb.org
# このケースでは上のディレクトリに退避させました
systemctl restart apache2

設定反映後

無事に動きました。これで、様々なファイルの添付が可能になります。

ローカルサーバのredmineに各種プラグインを導入。

作成したredmineに各種のプラグインを入れていきます。

redmine_mermaid_macro

自分がredmineを入れようと決定した「キラープラグイン」と言うべきもの。

  • フローチャート
  • シーケンスダイアグラム

を表示できることは、今まで作成していた各種ドキュメントをそのままここに転用できます。(そして、これが表示できなかったためにknowledgeから切り替えた理由でもあります)

インストール

cd /var/lib/redmine/plugins #プラグインが入っているディレクトリ
sudo git clone https://github.com/taikii/redmine_mermaid_macro.git redmine_mermaid_macro
sudo chown -R www-data:www-data redmine_mermaid_macro/
sudo systemctl apache2

knowledgebase

redmineにデフォルトで備わっている文書管理よりもこちらが好み。

インストール

cd /var/lib/redmine/plugins #プラグインが入っているディレクトリ
sudo git clone git://github.com/alexbevi/redmine_knowledgebase.git
sudo chown -R www-data:www-data redmine_knowledgebase/
sudo bundle install #こちらはbundleによるインストールも必要でした
sudo bundle exec rake redmine:plugins:migrate RAILS_ENV=production
sudo systemctl restart apache2

kanban

抱えているタスクを一瞥で判断できるのはこれが便利でした。

インストール

cd /var/lib/redmine/plugins #プラグインが入っているディレクトリ
sudo git clone https://github.com/happy-se-life/kanban.git
sudo chown -R www-data:www-data kanban
bundle exec rake redmine:plugins:migrate RAILS_ENV=production
sudo systemctl restart apache2

チケットテンプレート

登録時、テンプレート化しておけば手間を省くことができます。

cd /var/lib/redmine/plugins #プラグインが入っているディレクトリ
sudo git clone https://github.com/akiko-pusu/redmine_issue_templates.git
sudo
chown -R www-data:www-data redmine_issue_templates/
bundle exec rake redmine:plugins:migrate RAILS_ENV=production
sudo systemctl restart apache2

取りあえずこんな形。次は見た目を整えます。

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