かつては鉄道大国として名を馳せた英国ではありますが、モータリゼーションや航空網の発達といった時流には逆らえず、現存する寝台列車は数少ないものになりました。
その、数少ないうちの一つが「ナイト・リビエラ・スリーパー」と呼ばれるロンドン・パディントン駅〜ペンザンス駅を一晩かけて走る列車です。
駅のチェックインカウンターで乗る列車と車両を確認し、自転車を詰め込み(英国は地下鉄以外は自転車を解体することなく載せることができます)、いよいよ「寝台」へ乗り込みます。
寝台車の廊下は極めて狭く、人一人通るのがやっとという感じ。
その分、内部はとても広々としていました。寝台車なのに、完全個室という「移動するビジネスホテル」です。テレビまで備え付けられているのは驚きの一言。
窓からドア方面を見るとこの形、枕脇に各種アメニティを入れられる網棚がありました。
アメニティは非常に充実。ビジネスホテルでもらえる物が全て揃っていて「これなら、洗面用具を持ってくる必要がなかった」と思ったほどです。
ベッドサイドテーブルまであり、「移動しながら、こんな贅沢な空間にいていいのか」と疑問に思ったものです。
デスクも広々。
最大の驚きが、テーブルを開けると出てくる洗面台! 真面目に「トイレとシャワー以外は全て個室に揃っている」充実ぶり。
そんなこんなで社内改札も終わり、寝台列車は西へ、西へとひた走りました。
次回のエントリーは、再びのセント・マイケルズ・マウントを中心にご紹介です。