
何度か本ブログで紹介しているボードゲーム『ワーリング・ウイッチクラフト』の改めての説明です。
その魅力に取り憑かれて購入し、その後のボードゲーム会の定番となった作品です。
概要とルール
『ワーリング・ウィッチクラフト』は、プレイヤーが魔女となり、様々な調合レシピを駆使して資源を変換していくゲームです。
資源を効率よく変換し、相手に送りつけ、勝利を目指します。
ゲームの基本ルール
ゲームは、基本的に以下のサイクルを繰り返すことで進行します。
- 調合レシピの選択: 手札から調合レシピを選び、自分の前に出します。
- 資源の変換: 出したレシピに従い、手元の資源を別の資源に変換します。
- 資源の配置: 使った資源はストックに、変換された資源は自分の釜の上に置きます。
- 釜のドラフト: 自分の釜を、隣のプレイヤーに渡します。
- 資源の受け取り: 隣のプレイヤーから受け取った釜の上の資源を、自分の作業台に置きます。
- 超過分の処理: 作業台に置ききれない資源は、送りつけてきたプレイヤーの魔法円に置かれます。
- 勝敗チェック: 誰かの魔法円に資源が5個以上置かれたらゲーム終了。そのプレイヤーが勝者です。同時決着の場合はタイブレークで勝敗が決まります。
決着がつかなければ、使わなかったカードを隣のプレイヤーに渡し、新たにカードを引いて、次のサイクルを始めます。
このゲームの素晴らしい点
雰囲気満点のコンポーネント
まず目を引くのが、その豪華なコンポーネントです。立体的な釜や独特のカードイラストは、まるで本当に魔女になって薬を調合しているかのような没入感を味わえます。
資源となるカラフルなキューブも、ゲームを盛り上げてくれる要素の一つです。
ダウンタイムが短く、サクサク遊べる
資源変換は全プレイヤーが同時に行うため、待ち時間がほとんどありません。そのため、ゲームのテンポが良く、サクサクとプレイできます。
高いリプレイ性
毎回異なる調合レシピの組み合わせに加え、各プレイヤーが異なる能力を持つ魔女カードを使用することも可能。
そのため、何度遊んでも新鮮なゲーム展開が楽しめます。
熱い読み合い
ゲーム中は、相手に何を送りつけていくか、相手が何を狙っているのか、どうすれば自分の資源を効率的に変換できるのか、常に考えを巡らせる必要があります。
送りつける資源の種類や量、どのレシピを選ぶかなど、様々な要素が絡み合い、白熱した駆け引きが楽しめます。
スピーディーで劇的な決着
調合レシピはゲームが進むにつれて蓄積されていくため、後半になるほど資源の変換量が爆発的に増加します。
捌ききれなくなった時点でゲームが終了するため、もたつかず、スピーディーに決着がつくのも魅力です。
特に、3~4人戦だと誰かが(自分含め)奇声を上げた瞬間にゲームが終わるような劇的な幕切れになるのが本作の魅力の一つです。
このゲームで少し気になった点
アルカナの説明
カードに描かれたアルカナを進めることで発動する効果は、いずれもゲーム展開を有利にしてくれます。
ですが、少し効果が分かりにくいためルールブックの読み込みとインストは入念に行いたいところです。
物理的な注意点
- 釜が大きいため、比較的コンパクトなゲームにしては箱が大きめです。
- 資源(キューブ)を頻繁にやり取りするため、うっかり落としてしまうことがあります。落としてしまうと、どこまでゲームが進んでいたか、物理的に巻き戻すのが難しい場合があります。
まとめ
本作は以下のような方にオススメしたい作品。
- 比較的短時間で濃密な駆け引きを楽しみたい方
- ファンタジーな世界観が好きな方
- コンポーネントの美しさにもこだわりたい方
『ワーリング・ウィッチクラフト』は、簡単なルールながらも奥深い戦略性、没入感あふれるコンポーネント、そしてスピーディーなゲーム展開が魅力の傑作ボードゲームです。
資源をわちゃわちゃと変換していくパズル感も、ゲームのスピード感に繋がっています。
アトリエ的な世界や魔法魔術学校への造詣が深い方なら夢中になれる逸品です。