概要

メンテナンスなどで、指定する時刻にLinuxサーバを停止・再起動したいときは割合にあります。

そこで、そんなスクリプトです。

スクリプト内容

  • server_shutdown.sh
#!/bin/bash

# メッセージを表示して日付を入力
read -p "このサーバを停止・再起動する日付をyyyymmdd形式で入力してください: " input_date

# メッセージを表示して時刻を入力
read -p "このサーバを停止・再起動する時刻をhhmm形式で入力してください: " input_time

# メッセージを表示して再起動か停止かを入力
read -p "再起動は1、停止は2を入力してください(空エンターは1): " restart_option
restart_option=${restart_option:-1}  # デフォルトは再起動(1)

# 日付と時刻を結合
scheduled_datetime="${input_date} ${input_time}"

# オプションに応じてコマンドを設定
case $restart_option in
    1)
        action="再起動"
        ;;
    2)
        action="システム停止"
        ;;
    *)
        echo "無効なオプションが選択されました。スクリプトを終了します。"
        exit 1
        ;;
esac

# 確認メッセージを表示して、実行の可否を確認
read -p "$(date -d "$scheduled_datetime" '+%Y/%m/%d %H:%M') に$action します。よろしいですか?(y/n): " confirmation

if [ "$confirmation" == "y" ]; then
    # 指定した日時まで待機し、処理をバックグラウンドで実行
    (sleep $(( $(date -d "$scheduled_datetime" '+%s') - $(date '+%s') )) && {
        echo "システムに常駐し、指定日時に$action を行います。"
        if [ $restart_option -eq 1 ]; then
            shutdown -r now
        elif [ $restart_option -eq 2 ]; then
            shutdown -h now
        fi
    }) &
    disown  # バックグラウンドプロセスをデタッチ
    echo "処理をバックグラウンドで実行しました。プロンプトに戻ります。"
else
    echo "操作をキャンセルしました。"
fi

作成後、

sudo chown root:root server_shutdown.sh

として所有者をrootに変更。その後、

sudo chmod 744 server_shutdown.sh

で、rootのみに実行権を付与します。

実行時の動き

sudo bash server_shutdown.sh
このサーバを停止・再起動する日付をyyyymmdd形式で入力してください: 20240216
このサーバを停止・再起動する時刻をhhmm形式で入力してください: 0215
再起動は1、停止は2を入力してください(空エンターは1): 1
2024/02/16 02:15 に再起動 します。よろしいですか?(y/n): y
処理をバックグラウンドで実行しました。プロンプトに戻ります。

と、プロンプトが出て指定時刻にサーバーの再起動/停止を行います。

動きを止めたいとき

バックグラウンドで処理が走っているので、プロセスを確認して止めます。

  • プロセス確認
ps aux |grep server_shutdown
root        2202  0.0  0.0  11020  1528 ?        S    16:32   0:00 bash server_shutdown.sh

2202のように、PIDを確認します。

  • プロセス停止
sudo kill 2202

PIDに停止シグナルを送り、処理を止めます。

  • プロセス確認
ps aux |grep server_shutdown

該当するバックグラウンドの処理がなければ大丈夫です。