ボードゲームカフェの方にインストいただき、即座に購入しました。たった16枚の共有デッキなのに、TCGの基本的な動きが楽しめる対戦ゲームです。

概要

プレイヤーは魔術師として目の前の魔術師と戦います。

手札と行動数が限られた中、勝利できる魔術師はどちらでしょうか?

このゲームの良かった点

TCGの魅力を切り抜いたシステム

召喚、妨害、サーチ、打ち消しと、TCGの花形のようなプレイができます。しかも、コストやデッキ構築がないので純粋にプレイングのみを切り抜いた形です。

目に見える打ち消し

カードではなくトークンを消費することでいかなカードも打ち消しできるシステム。また、打ち消し返しもトークン2個消費で行えます。

トークンは公開情報のため、相手への妨害を常に考慮に入れた上でカードを通すプレイングが、絶え間ない緊張感を生み出してくれます。

カードの強力なシナジー

  • 手札を捨てさせてカードを奪い取る
  • 魔物を排除してから蘇生させる
  • 捨て札からカードを回収して連打する

等、カードのシナジー(コンボ)によってギリギリまで攻めさせて紙一重で逆転するプロレスのような攻防が味わえます。

このゲームの残念だった点

カードゲーム故のテキスト量

どれだけ他のカードとシナジーできるかを理解することがゲームでの勝敗に繋がるため、ゲーム前にどれだけのカードがあるかを読み込んでいく必要がありました。
なので、

  • カードを事前に見せておく
  • ゲーム中にカード効果を確認できるようにする

は必須です。

カードのプレイカウント

プレイが白熱すると、ターンに3回カードをプレイしてしまうケースが発生しました。共有デッキの性質上、ターンを渡してしまうと「巻き戻し」がほぼ不可能です。
ダイスや別のトークンなどを用意して、プレイカウントを管理する仕組みを用意するなどの工夫が推奨されます。

まとめ

カードとトークンのみの潔いコンポーネントに対戦型カードゲームの魅力を詰め込んだシステムに感嘆しました。オールユニークの共有デッキのため、リスク管理や確率計算もやりやすいのも好印象。

どうやって勝ちにつなげるか、それをどう排除していくかを短時間で楽しめる秀作。TCGプレイヤーにこそ遊んでもらいたい作品です。