以前書いた

の、うち、「バックアップしたデータを新しいサーバに移設する」が成功したので、その備忘録になります。

やったこと

現行で稼働しているredmineサーバを、新規LinuxMintサーバにデータを流し込み、復元させた。

以降元と移行先サーバ

共にLinux Mint20.03が稼働しています。

手順

基本的に管理者権限で行っていますが、ユーザーで行う場合はそれを追記します。

移行先で行う作業-redmine構築-

新規にRedmine 4.2を作ります。最初に作成するときにもお世話になった

こちらを用いましたが、以下、異なる部分があります。

Apacheのバージョンを脆弱性対応版に上げる
mysql_secure_installationが正常に動かない問題に対処する
vi /etc/mysql/mysql.conf.d/mysqld.cnf
追記内容
末尾に以下を追加
default_authentication_plugin=mysql_native_password

設定後にmysqlサービス再起動

systemctl restart mysql

MySQL rootパスワード設定

mysql -u root -p
# 未設定のためパスワードは不要です
ALTER USER 'root'@'localhost' IDENTIFIED WITH mysql_native_password BY 'パスワード';
#パスワードは任意のものを入力ください
flush privileges;
exit

後は参考サイトの手順に沿ってredmine4.2を起動させます。 このとき、database.ymlやconfiguration.ymlは以降元に合わせます。また、rubyのバージョンは2.7系にしています。

移行元で行う作業-redmineバックアップと転送-

DBのバックアップ

※こちらは通常ユーザで実行しました。

mysqldump redmine(DB名) --no-tablespaces -u redmine(DBユーザ) -p > redmine_backup

を実行し、DB全体のバックアップを取ります。

redmineデータのバックアップ

ここからは管理者権限で実施します。

cd /var/lib/redmine
# インストールされているredmineディレクトリに移動

このうち、

  • /redmine/files
  • /redmine/plugins
  • /redmin/public/thems

の3ディレクトリが移行先に流し込むデータとなります。

  • rsyncやscpを用いてのデータ転送
  • 一度圧縮して転送

など、任意のものを用います。

移行先で行う作業-redmineデータのリストア-

上段で述べた

  • files
  • plugins
  • public/themes

を、移行元と同じように配置します。このとき、ディレクトリやファイルの所有権が元と同じ(通例はwww-data)になるようにします。

そして、sqldumpで取得したDBも移行先に持っていきます。

プラグインのマイグレーション

cd /var/lib/redmine
bundle exec rake redmine:plugins:migrate RAILS_ENV=production

DBのリストア

 mysql -u redmine -p redmine < redmine_backup

を実施後、

systemctl restart apache2.service

を行うことで

以降元、移行先、共に

  • 同じテーマ
  • 同じプラグイン
  • 同じ添付ファイル

が見えることを確認しました。

前回、ちょっとしたDBのリストアを行いましたが、プラグインや添付ファイルを含めた完全な移行テストは初めて。

これで、もしもの時のためのリストア手順が整いました。