ふと、想うことがあってボードゲームソロ(物理)の『ERA 剣と信仰の時代』を引っ張り出しました。

(以下、ボドゲーマに寄稿した内容です」)

「ダイスを振って資源や行動機会を増やし、強固な中世の街を作る」箱庭ゲームです。

乱暴な言い方をすれば「ダイスを眼目にしたワーカープレースメント」という感じです。

写真にあるように長屋、町屋、教会に農場と言った立体的なコンポーネントに圧倒されました。そして、ゲームが進行して行くにつれて目に見えて発展していく街やジャラジャラと増えていくダイスが醍醐味でした。

ラウンドの流れは下記の通り。

  • ダイスを振って資源の取得や行動を決める。(条件付きですが振り直しが可能)
  • 資源を獲得する。
  • ダイスの数だけ食料を支払う。(支払えない場合はマイナス勝利点が累積)
  • 上記のダイスの出目で「厄災」が出た場合、その数に応じた災害が発生。(相手に被害を押しつけるものもあります)
  • 資源を支払い、建築していく。
  • 条件次第で、他のプレイヤーから資源を恐喝する。
  • ラウンド終了時、在庫が無くなった建物が一定数あればゲーム終了。

複雑に見えますが、「ダイスの絵柄に沿った行動を取る」が基本的な動き。ゲームボードにはラウンド進行ガイドが用意されており、ダイスロール時のついたてに早見表があるのでルールの取得やインストの助けになるのが印象的でした。

他プレイヤーを直接攻撃するムーブがありながら他プレイヤーのゲームの進行に支障を来す妨害はそれほど発生せず、コンポーネントの量に反してプレイ感は比較的軽め。

そして、建物ボーナスを狙った長期的な戦略眼に食糧供給。「災厄から生き残る」ための備えなど考えるところはしっかり考えるようなデザインでした。

また、終盤になればなるほど拡大再生産と言うほかない獲得資源量や行動回数が増えていきますが、食料供給のジレンマ、ダイスが増えるほど大災厄が起こりやすいシステムなどのジレンマもしっかりあります。

中世ヨーロッパのフレーバーが好きな方はもちろん、ダイスゲームや箱庭ゲームが好きな方は是非。

(寄稿ここまで)

プレイして、「なる。建物が密集すれば疫病の被害は大きいな」と今更ながらに思ったのが印象的でした。

プレイ感も重くありませんし、箱庭感が素敵すぎるので、もうちょっと稼働率を上げてもいいゲームです。」